チューブ検査用のMultiScan MS 5800は、以下の検査法が実施可能なマルチテクノロジーシステムです。
渦流探傷
漏洩磁束(MFL)探傷
リモートフィールド(RFT)探傷
チューブ内部超音波回転検査(IRIS)
渦流探傷(EC)によるチューブ検査
渦流探傷図コンデンサー
給水加熱器
熱交換器
冷暖房装置
渦流探傷は、非強磁性チューブの非接触検査法です。この技法は、非鉄材料の腐食、浸食、摩耗、孔食、バッフルカット、減肉、ひび割れなどの金属のきず検出とサイジングに最適です。
渦流探傷図
電流を2つのコイルに流すと、コイルの周囲に磁界が発生します。磁界はチューブ材料を貫通し、材料内にそれを打ち消す電流が発生します。この電流が渦電流(渦流)と呼ばれるものです。
渦流の流れを乱す欠陥があれば、プローブコイルのインピーダンスが変化します。
このプローブコイルのインピーダンス変化を測定することにより、チューブ内の欠陥信号を検出します。
1入力につき4つの周波数を同時使用
アブソリュートとディファレンシャルのチャンネルで4つの周波数を用いることができ、最大2m/sまで検査速度を上げることができます。
電子プローブのバランシング
個別の外部バランスコイルはアブソリュートチャンネルには不要です。
4つのEC入力および最大64の多重チャンネル
は、アレイプローブ検査を行うために多数のECチャンネルを備えています。1チャンネルでの検査と比較し、アレイプローブ技術はより高速かつ簡単に検査領域をカバーすることができます。