概要MP1200シリーズは、熱割れ、切欠き摩耗、工具逃げ面摩耗、刃先欠損などの代表的な摩耗・破損メカニズムに対応し、加工の安定性を向上させるために設計された3種類のPVDコーティング超硬フライス用材種です。
コーティングと基材Gene-Tenax™多積層PVDコーティングは、層構造をナノレベルで制御し、層厚と層間密着を最適化することで亀裂の伝播を抑制します。コーティングは、耐熱・耐摩耗性を向上させるAl含有量の高いAlTiNベース層と、耐酸化性と溶着抑制を狙ったAlTiN複合の機能層を組み合わせています。被削材別に刃先荷重、温度分布、熱サイクルを解析した切削シミュレーションに基づき、フライス加工に適した超硬基材を開発しています。
グレードと適用領域- MP1220:安定した切削条件での耐摩耗性重視、合金鋼向け推奨。
- MP1230:鋼・ステンレス加工の汎用バランスグレード。
- MP1240:割れ耐性重視の高負荷・不安定切削向け、チタンや耐熱合金まで適用可能。
性能と適用性合金鋼(42CrMo4)での試験において、MP1220は従来のPVDフライス材種に比べ高負荷条件での欠損耐性が2倍以上であり、逃げ面摩耗や熱割れの抑制も確認されています。長尺切削でも安定した加工が得られ、インサートの突然の破損リスクを低減します。
工具互換性と用途MP1200シリーズは約20のフライスプラットフォームに対応(例:AHX、ASX、AJX、BRP、VPX、VOX、WSX)し、面削、肩削り、側面削り、高送り削り、マルチファンクション加工等の用途に適用できます。
仕様(主な技術仕様)- 製品群:MP1200シリーズ(PVDコーティング超硬フライス用材種)
- コーティング:Gene-Tenax™ 多積層PVD(ナノ制御)
- コーティング構成:Al含有AlTiNベース層 + AlTiN複合機能層
- 基材:切削シミュレーションで最適化した超硬基材
- グレード:MP1220、MP1230、MP1240
- 実証性能:MP1220は42CrMo4試験で従来PVD比 >2× 欠損耐性を達成
- 互換工具:AHX、ASX、AJX、BRP、VPX、VOX、WSX など約20プラットフォーム
- 代表的用途:面削、肩削り、側面削り、高送り加工、マルチファンクション加工
- 適用材:鋼、ステンレス鋼、耐熱合金、チタン合金