Sanicro® 35は、標準的なデュプレックス/オーステナイト系材とニッケル合金の間を埋めるために開発された超オーステナイト系合金で、特に熱交換器管などの過酷なプロセス用途に適しています。局所腐食に対する高い耐性と、従来のニッケル合金と比較した費用対効果を両立します。
主な利点- 堆積物の蓄積、孔食および応力腐食割れを抑制し、閉塞、効率低下および計画外の保守を減らします。
- 高い構造安定性と優れた成形性・延性を備え、狭い曲げ半径への冷間曲げを可能にします。
- 溶接が簡便:通常、予熱や溶接後の熱処理を必要とせず、製作時間と複雑さを低減します。
典型的な用途- 原油蒸留装置(CDU)のトップ系および回収器
- REACユニットおよびその他の製油所用熱交換器
- ガス洗浄および酸性排水システム
- 塩素化炭化水素、PTA、無機・有機酸を扱う化学・石油化学プラント
- 海水冷却式熱交換器、バイオ燃料および再生可能エネルギー用途
- ウェルヘッドパネル、ツリー(X‑mas trees)、油圧および計装分配装置
性能のハイライト- 代替合金と比較して、隙間腐食および孔食に対する卓越した耐性。
- 実験室試験で、隙間腐食耐性は合金625を上回り、少なくとも合金C‑276と同等。
- 標準材よりも有意に高い臨界ピッティング温度を達成するよう設計されています。
技術データ- 商品名/モデル: Sanicro® 35(Sanicro®ファミリーの一員)
- UNS: N08935
- PRE (Pitting Resistance Equivalent): 約52(超オーステナイト)
- 組成注記: 適度なニッケル含有量を有する超オーステナイト系で、従来の6Mo系を上回る性能を目指して設計
- 供給形態: シームレスチューブ(主流フォーマット)、丸棒、シームレスパイプ
- 標準パイプ/棒外径範囲: 20〜240 mm OD(丸棒は生産注文により供給)
- 代表的な代替用途: 複数の特殊チューブ材を置き換え、6Mo系、合金825、合金625の代替となる場合がある
- 溶接/製作: 構造的に安定した材で通常は予熱や溶接後熱処理を必要としない(製作の複雑さを低減)
- 適用分野: 製油所、石油化学・化学プラント、海水冷却システム、再生可能エネルギー、油圧・計装配管(H&I)