Diehl Aerospace社は、Thales社との協力のもと、エアバス社のすべての航空機にマルチファンクションディスプレイを提供しており、A350 XWB用のディスプレイシステムも開発しています。このディスプレイ・システムにより、フライトおよびナビゲーション・パラメータの表示、乗務員と各種ソフトウェア・アプリケーション間の通信が可能になります。Diehl Aerospace社のワークシェアは、非常時の冷却用ベンチレーターを内蔵した金属製筐体と、AFDXモジュールとグラフィック・プロセッサー・ボードを搭載した電源-I/Oボードで構成されています。
コックピットに統合された6つのディスプレイシステム間の通信には、統合されたAFDXモジュール(100Mb/s全二重)が使用されています。さらに、ディスプレイ・システムには、4つのCANバス・インターフェース(A380と同様の1Mb/s)と、最大3.1Gb/sのデータ転送が可能な3つの光インターフェース(グラスファイバー)が搭載されている。各ディスプレイの画面定義は個別に調整できる。システム全体は、背面のARINC 600プラグから接続できる。
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