概要 ナセル改善(NI)プログラムは、V-22で最も保守負担の大きいサブシステムであるナセルを近代化することを目的とした対象型のアップグレードです。配線の簡素化、構造部品の強化、整備員の意見を反映することで、NIは今後30年間にわたりV-22艦隊の信頼性、維持性、任務準備性を向上させます。
プログラム概要 NIの取り組みは配線を簡素化し、構造を強化し、保守の複雑さを低減するとともに整備員のフィードバックを取り入れて部品寿命の延長、ダウンタイムの短縮、艦隊の持続可能性向上を実現します。
主な利点 - 24,000時間の工数回復:NIはAFSOC向けに24,000時間を超える保守工数を回復し、整備員の時間を1,000日以上、任務に重要な作業へ振り向けられるようにしました。
- 稼働率+10%:改修されたCV-22で10,000時間以上の飛行時間により、稼働率が10%向上したことが検証されています。
- 保守時間-75%:NIは重要部品交換間の飛行時間を4倍にし、保守時間を75%削減します。
- 設計の近代化:配線の簡素化と構造強化により信頼性が向上し、ダウンタイムが減少し、耐用年数が延びます。
戦略的影響 NIは航空機の稼働率を大幅に高め、整備性を向上させ、V-22艦隊のライフサイクルコスト全体を削減することで機動的な戦闘運用を可能にします。
タイムライン - 2021年:V-22へのNI搭載開始。
- 2021年:Amarilloで最初のCV-22 NI改修が完了。
- 2022年:艦隊への展開開始。
性能検証 改修されたCV-22で10,000時間以上の飛行を実施し、運用部隊での保守時間回復が測定されることで効果が検証されています。
引用 "V-22の保守作業のほぼ60%がナセル領域で発生しているため、NIの取り組みは信頼性と稼働率を最も低下させる要因に対処し、納税者に対する投資効果を最大化するよう設計されています。" — Kurt Fuller, SVP, Military Fielded Programs, Bell
優位性の維持 NIにより、V-22は垂直離着陸機の中核であり続け、改善された稼働率と維持性により2055年以降まで見据えた優れた航続力と柔軟性を提供します。
特徴 / 技術仕様 - プログラム名:V-22 Nacelle Improvement (NI)。
- 主目的:ナセルを近代化して保守負担を軽減し、稼働率を向上させること。
- 技術的アプローチ:配線の簡素化、構造部品の強化、整備員の意見を反映した設計変更。
- 検証済み飛行時間:改修されたCV-22で10,000時間以上の飛行。
- 保守への影響:約24,000時間の保守工数を回復(AFSOC指標);対象作業で最大75%の保守時間削減。
- 稼働率への影響:改修機で報告された稼働率の>10%向上。
- プログラム開始 / ロールアウト:2021年に搭載開始;Amarilloで最初のCV-22改修完了;2022年に艦隊展開開始。
- 想定される運用上の利点:今後30年以上(2055年以降も見据え)にわたりV-22艦隊の持続可能な運用寿命と稼働率を延長すること。